“元気をくれる”植物を、みんなに届けたい。

深谷玲子(ふかや れいこ)さん((有)玲子ガーデンファーム 取締役)
“元気をくれる”植物を、みんなに届けたい。

花苗並ぶ小径を抜けて温室に入ると、降り注ぐ日差しの中、出迎えてくれる植物たち。そのどれもが生き生きと美しく、幸せのオーラを放ちます。ここは大府市森岡町の「玲子ガーデンファーム」。こだわりの園芸ショップについて、深谷玲子さん教えてください!

(プロフィール)
名古屋市出身。1948年生まれ。1999年、大府市森岡町に「玲子ガーデンファーム」を開業。季節の花苗やバラ、クリスマスローズ苗等の販売はもちろん、庭づくりのアドバイスや寄せ植え講座も人気。植物の魅力に迫りたいと、2年程前からカメラも始めるなど行動派の一面も。

植物が環境に合うかどうか、まず植えてみる。

リピーター率の高いお店の秘密は、玲子さんが選び抜いた花苗の数々。他にはない色や品種、花姿の美しさなど、時には苗の生産者にもこだわって仕入れます。さらに「夏の暑いこの地域で育つかどうか」にも配慮し、ショップの庭で育てて適性を確かめる手間も惜しみません。「お客様には安心して育ててほしいですね。それに、植物は歩けませんから、合わない環境に植えられたらかわいそうでしょ」とニッコリ。
そんな植物愛あふれる玲子さんが仕事を通じて「人生の後半は自分で実際にやってみよう」と店を構えたのは48歳の時。家族や親類に助けられながら、「身近に植物がある暮らしを楽しんでほしい」という想いが、オリジナリティあふれるお店を生み出しました。

植物が環境に合うかどうか、まず植えてみる。

玲子さん厳選の花苗は、丁寧に手入れされてピカピカ。お孫さんの古い自転車にペンキを塗ってディスプレイにするなど、店内には思わず真似したくなるアイデアも。

「寄せ植え講座」で伝える、園芸の楽しさ。

人気の「寄せ植え講座」は、洋服を選ぶように店内の苗をチョイスして、自分だけの一鉢を手作り。園芸初心者にもわかりやすく、ちょっとしたコツをアドバイスする玲子さんは、手入れの疑問にも親身に答えるよき相談役です。
「インターネットですぐに知識が得られる時代ですが、本当に必要な情報は各々違います。個々の庭の日当たりや風通しなどを直接お聞きしながらでないと」。適切な手入れをし、花を愛でることで、植物はどんどん応えてくれる。そしてまた、育てる側も植物から元気をもらえる。「気持ちをトントンしてくれる植物を届けたいですね」玲子さんはそんな想いで、お客様にも植物にも寄り添い、両者を結びつけているのです。

「寄せ植え講座」で伝える、園芸の楽しさ。

マンションでも戸建てでも手軽に置ける寄せ植えは、若い方や初心者にもピッタリ。「お客様は苗選びから真剣ですよ!」とその楽しさが伝わってきます。

“商い=飽きない”だから、おもしろい!

毎年100名もの参加者がある「ナチュラルリースづくり」、子どもたちと寄せ植えを楽しむ「キッズ花クラブ」、自治区の講座や医療プログラムへの参加など、次々取り組む玲子さん。
「元々商売とは無縁だったので必死。でも楽しいです」。大府商工会議所の経営塾などにも積極的に参加。特に「ふれあいゼミナール」ではお客様との関係を“売る買う”から一歩進めて“知識を共有する”ことで、自身にも毎回気づきがあるのだとか。また、そこで出会った商店主仲間たちは、刺激し、意見し合える貴重な存在です。
「地域の中で愛着を持っていただける店にしたいですね」リタイア後、共に働くご主人、さらに息子のお嫁さんもスタッフに加わり、玲子さんの庭は今後も生き生きと咲き誇ることでしょう。

豆腐の達人たちが届ける、笑顔とおいしさ。
すべての子どもたちに、スポーツの楽しさを!