いい豆を煎りたてで。本当のおいしさ、伝えたい。

加古宗幸さん(CAFE MORRIS(カフェ モーリス)、㈱ガレージミルク 代表取締役)
いい豆を煎りたてで。本当のおいしさ、伝えたい。

木々の緑とレンガの小道が美しいイングリッシュガーデンを愛でながら、ぬくもり溢れる「CAFE MORRIS(カフェ モーリス)」へ。素敵な笑顔の店主・加古さんが淹れてくれるのは、コーヒーに真摯に向き合った感動の味。思わず飲みたくなるような、香り高いお話が聞けました。
(プロフィール) 
加古宗幸(かこ むねゆき)さん 
大府市出身。1967年生まれ。大府市長草町で牛乳宅配業「株式会社ガレージミルク」経営。その傍ら、2015年「CAFE MORRIS」をオープン。牛乳配達と共にコーヒー豆の配達も行う。ケーキやランチも充実する店名の由来は、ファンも多い名車「モーリス・ミニ」から。

豆選び。その決め手は、“農業の視点”。

酪農業から、個人宅配などの森永乳業販売へ。長年、家業の変革を見てきた加古さんが、いざ家を継ぐ頃には業務も縮小。そこでカフェの話が浮上します。
「まずはコーヒーの仕入先をと探しましたが、ピンと来なくて…」そんな時に出会った静岡のお茶屋さんが、加古さんの豆選びのルーツ。茶葉から育てるだけあって、完全に農業のスタンス。コーヒー豆も現地に行って木や土を見て決める。「これだ!」と思いました。
そうして行き着いたのが“ピーベリー”。実はこれ、豆の種類ではなく木の先から採れる希少品。「いちごって、先端の尖ったほうが甘いでしょ?あれと同じで栄養分が凝縮されているんです」。農園と直接交渉し、厳選した豆を揃えました。

豆選び。その決め手は、“農業の視点”。

一般的な平たい豆(左)に比べて、丸形のピーベリー豆(右)。その収穫量は全体の5%ほど。加古さんは「コーヒーの味は生豆7割、鮮度2割、淹れ方1割で決まります」と豆選びの重要性を語ります。

牛乳宅配と一緒に、新鮮なコーヒー豆も!

焙煎方法は、風味や旨味を逃さない直火。ピーベリーとの相性もよく、コロコロ転がって均一に火が通ります。
また、豆の鮮度にも着目。焙煎してからおいしく飲めるのは約10日!野菜ならまだしも、コーヒーの鮮度は気にしない方も多いのではないでしょうか。
「皆さん驚かれますね。でも、飲めば納得してもらえます」だからお店には小さい焙煎機が2つ。その都度丁寧に煎り具合も変えながら焙煎します。
さらに“いつも新鮮な挽きたてを”と、コーヒー豆の宅配も実施。牛乳配達のルートに組み込み、一週間に一度、飲みきれる量を届けます。「これは牛乳宅配店だからできること。店にもロスなく、むしろ宅配コースも密になっていいことだらけです」。

牛乳宅配と一緒に、新鮮なコーヒー豆も!

カフェで行う焙煎教室。今までの受講者はのべ500人!新聞屋さんに販売ノウハウを伝授するなど、知識は様々な形で広がっています。

おいしい一杯がもたらす、人とのつながり。

「人には本当に助けられていますね」と目を細める加古さん。
焙煎の違いや淹れ方などを伝える焙煎教室は、思わず納得の内容で、参加者は宅配登録したり、後日お友達と来店したり。人気は口コミで広がり、今ではPTAから老人ホームまで講座依頼が殺到。
また、友人が手伝ってくれる店作りや、趣味を通して知り合ったパティシエとのパフェ開発など、人とのつながりが大きな広がりに。完成間近のキッチンカーも、すでに様々なイベントからオファーが来ています。
これら色々な構想は、配達中に一人で考えることも。
たくさんの人に囲まれつつ、そんな静かな時間もまた、加古さんとコーヒーの可能性を広げ、おいしい香りを運んでくれるのかもしれません。

ブレイク寸前!『生きくらげ』で成し得る、夢のカタチ。