手渡すのはバルーンと笑顔。それが私のクラウン流儀!

クラウン チョク 松下 直美さん(共和病院 副院長/看護部長)
手渡すのはバルーンと笑顔。それが私のクラウン流儀!

赤鼻にド派手ないでたち、そして人懐っこい笑顔。
「共和の金ちゃん朝市」や地域のお祭り、「ウェルネスバレーフェスタ」など最近、大府でその姿をよく目にするピエロ姿のクラウン チョクこと松下直美さん(以下、チョクさん)。
出会う人みんなを幸せにするパフォーマンスと、謎に包まれたその素顔を、徹底解明してきました。

(プロフィール)
松下 直美(まつした なおみ)
岡崎市出身。1964年生まれ。
「笑顔お届け係 クラウン チョク」として4~5年前から地元を中心に活躍(ちなみに「チョク」は本名「直美」の“直”から命名)。一方で、本業でもある看護師としては、特定医療法人共和会 共和病院の副院長、看護部長を務める。

メイクの下は、共和病院の看護部長さん!  

一言でクラウンと言っても、そのスタイルは人それぞれ。マジック、ジャグリング、トークの有無など流儀はその人次第です。
チョクさんが得意とするのは、一人ひとりにバルーンを手渡しながら会話を楽しむスタイル。
「技術的にもまだまだですし、喋っている方が性に合っているので」と謙遜されますが、軽快なトークと笑顔は天性ものです。
普段は意外にも!?バリバリの看護部長でもあるチョクさん。一見接点がなさそうな「看護師とクラウン」ですが、実は「心のケア」の役割も果たすクラウンは病院には馴染み深い存在。とはいえ、自分自身が、というきっかけは3年前、チェルノブイリの子ども病院を訪れた時でした。

メイクの下は、共和病院の看護部長さん!  

こちらが素顔の松下さん。人懐っこさと軽快なトークはチョクさんの時と同じです。クラウン時にいつも身に着けているオリジナルのカズー笛は、ご家族の手づくりなのだとか。

“自分だからできるクラウン”を追求。

「病院の子ども達の為に、簡単なバルーンができればと思ったのが最初です」と語るチョクさん。その根底には、大府のパフォーマー・タップリンさんをはじめとする先輩方が、人々を笑顔にする姿がありました。
それからは、地元の為にと、お祭りなどで腕に磨きをかけていきます。
また、病院訪問の際は、急遽ドクターにクラウンメイクを施して簡単なマジックを伝授。普段見慣れたドクターの変身姿に患者さん達も大ウケなのだとか。引き立て役として場を盛り上げるチョクさんですが、その匙加減は看護師としての経験と人柄のなせる技。尊敬する先輩達の背中を見つつ「自分が目指すクラウン」を模索し、独自の道を進んでいるのです。

“自分だからできるクラウン”を追求。

愛情と愛嬌溢れるトークと共にバルーンをプレゼント。「ねぇねぇ、私のこと覚えてる?」と近寄ってくる子ども達も続出です。

家族と病院に支えられて、ふくらむ夢とは?

そんなクラウン活動も昨年から依頼が急増。その分、休みもありませんが、送迎担当のご主人や、20代のお子さん二人の応援もあって、忙しくても何のその。また、理解ある上司や同僚に恵まれ、職場も全面協力体勢です。
そんな中で、最近、改めて自分の役割について気付かされると話すチョクさん。
「患者さんやそのご家族、スタッフと地域の方をつなぐ役割もできればいいですね」精神医療に力を入れる共和病院にとって、患者さんの社会復帰は重要な課題。弱い立場の方や、一歩を踏み出せない方にも寄り添い、言葉を交わすことで笑顔になれる、そんなクラウンでいたいと、チョクさんの想いはバルーンよりも大きくふくらみます。

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