健康は足元から!靴選びに“予防”の視点を。

深見貴英さん(ウォーキング専門店 足軽家 代表)
健康は足元から!靴選びに“予防”の視点を。

「外反母趾や膝、腰痛などで来店された方が目に見えてラクになる、そんな靴屋は稀ですね」ソフトな語り口ながら、説得力のある話が飛び出す「足軽家」代表・深見さん。トラブルを解決するだけでなく、健康に直結し、足元が驚くほど軽くなる!そんな靴の新常識に迫ります。


(プロフィール) 
深見貴英(ふかみ たかひで)
大府市出身、1973年生まれ。先代のお父様が営むのは知多地域に数店舗構える紳士服店。その中の共和駅前店を受け継ぎ「足軽家」をオープン。洋品店時代の仲間・山内店長と共に、唯一無二のスタイルで中敷きとウォーキングシューズを中心に販売する。

普通の靴屋とは、品揃えから違います。

冬にはイルミネーションが美しいJR東海道本線・共和駅の西口ロータリー。その正面が「足軽家」。他店では見かけないヨネックスやミズノなどの希少モデルや、オーダーメイドの中敷きが並びます。
「ほとんどの方が一般的な足サイズ(足長)で安易に靴を選びがちですが、実は横幅や厚みも重要。さらに現代人に多い土踏まずの低下にも着目しています」細かな採寸や土踏まずの状態診断を元に靴を選び、個々の足裏に沿わせて中敷きを作成します。
ピタリと軽い履き心地に“今までの靴は何だったのか”と誰もが実感。歩き方や姿勢も矯正してくれるオンリーワンの一足は、マメやタコ、膝の痛みにも。目に見えて改善するので、皆さんとても喜ばれるそうです。

普通の靴屋とは、品揃えから違います。

その場で中敷きを個々に合わせて加工。驚くなかれ、実は足の裏には土踏まずが3つもあるのです!細かく分かれたその形状に沿って丁寧に仕上げていきます。

日本一の中敷きとの、運命的な出会い。

「実はトラブルの原因の多くは、靴の中で足が動くから。お持ちの靴でも毎回靴紐をしっかり締めるだけで違いますよ」足は体を支える言わば“土台”。地震で一階より十階の方が揺れるように、足元がグラつくと膝や腰、姿勢にまで大きく影響するのです。
深見さんが靴の重要性に気づいたのは、先代の洋品店を継ぐべく出向した百貨店時代。業界最先端の現場に自社の行き詰まりを感じ、模索する中で中敷きに出会います。運命を感じ「やるなら極めよう」と日本一の中敷きメーカーで修行に励みました。
“病院や整体通いの末に足軽家で救われた”そんなお客様の言葉はやりがいの一つ。「 お客様からの“ありがとう”の重みが違います」と思わず顔もほころびます。

日本一の中敷きとの、運命的な出会い。

稀に見るいい足の持ち主・深見代表(写真右)と、靴と中敷きによる腰痛改善経験者・山内店長(左)。各々の持ち味を活かしながら、プロフェッショナルかつ親身な接客が好評です。

日本人の靴選びに、意識改革を!

靴を極める中で深見さんを悩ませるのは“日本人の靴選び”。その判断基準はデザイン性。また、日本人が朝から晩まで一足で過ごすのに対し、欧米では通勤はシューズ、会議やパーティにはヒールとTPOに合わせるのが一般的です。
「文化の違いも大きな要因。日本人は家では靴を脱ぎますが、欧米人は土足。重要性が違います」靴の歴史も浅い日本は、効率化とファッション性を求めるあまり、先進国の中でも足のトラブルトップクラス。多くの方が痛みを抱えているのです。
「だからこそ、若いうちから機能的な靴も履いてほしい。予防のための靴選びを根付かせたいですね」健康はまず足元から。そんな意識改革のために、深見さんの挑戦は軽やかに続きます。

時代に挑戦し続ける、スゴ技クリーニング職人!