花も社員も豊かに育つ!“考える”緑化活動。

柏木 茂さん(柏木産業株式會社 代表取締役社長)
花も社員も豊かに育つ!“考える”緑化活動。

広い工場に整然と並ぶ鋼管パイプ、切断機…。ともすると味気ない敷地内に、鮮やかな彩りを与えるのが、季節の花々が咲き乱れるプランター。柏木産業が一丸となって取り組む緑化活動、その様々な成果とは?柏木社長が熱弁します。

(プロフィール) 
柏木 茂(かしわぎ しげる)
名古屋市出身。1949年生まれ。柏木産業株式會社・3代目代表取締役社長。36年勤めた前職「トヨタ車体(株)」では、車両開発(企画と設計)を担当。その後2007年、家業を引き継ぐ。
1953年創業の柏木産業は、モーターバイク部品に始まり、輸出用ミシンのエンブレムやパイプ椅子、初代パジェロの部品と共に成長。近年も時代の流れに柔軟に対応し、継続的発展を目指す。

なぜ、緑化活動を始めたのか?

丹念に手入れされた花々は、年間で十数種類にも。「先代が花好きというのもありますが、単純に“癒し”ですね」柔和な笑顔の柏木社長。ただ、この活動には他にも意図が。それは、社長が就任時に感じた課題に端を発します。
前職「トヨタ車体」では、目標管理(PDCA)を徹底し、車両開発の責任者だった社長。一方、少人数の柏木産業にはその概念すら知られておらず、危機感を感じます。
「今後を考えると、社員の意識改革は必須でした。そんな時、環境マネジメントシステム「M-EMS」を取得。社員全員で“環境”という目標に向かって取り組むチャンスでした」。
その内容は電力削減やコピー用紙削減、そして緑化活動。2014年、社員2人1組での活動が始まります。

なぜ、緑化活動を始めたのか?

手塩にかけて育てた自家製苗は、訪れた取引先のお客様にも配布。水やり等の手入れは、基本的には担当の2人が行いますが、社長をはじめ、社員も協力的です。

緑化がもたらした、嬉しい効果。

「計画」し「実行」し、それを「評価」して「改善」する。しかも、仕事とはかけ離れた日々草や金魚草の世話…。PDCAのいろはも知らぬ社員が、花苗を買うことから始まった緑化活動。
それでも、取引先の紹介で椎茸栽培後のおが屑を肥料用に譲り受けたり、雨水を竹炭で浄化しつつ散水に使ったり。花壇も廃材で手作り。ついには花から種を採り、次の年に蒔き育てる「循環型緑化」も実現。知恵を出し、手間を掛け、毎年進化を遂げています。
「これはまさにPDCAの賜物。しかも 社内的に女子力強化が課題だったので、女性受けする“緑化”は社のイメージアップにも一役買いました」取引先にも新たな繋がりができるなど、活動は様々な効果をもたらしています。

緑化がもたらした、嬉しい効果。

採種した種を蒔いて育てた育苗ポットがズラリ。冬の寒い時期は、家庭用のビニールハウスや霜よけシートを使います。まさにプロ並み

とにかく自分達で、まずやってみる!

ただ花を植えるだけでなく、進捗管理しつつ計画を立て実行し、進化してきた緑化活動。
ですが、最初は大変だったと苦笑いの社長。初めてのPDCAに抵抗感と失敗を恐れる社員たちに、粘り強く言ってきたのは「最初から100点取らなくていい。とにかくやってみてダメなら変えればいい」という言葉です。
実体験によって、知る、気づく。すると、頭を使って打開策を考えられる。緑化を通して働く姿勢を伝えたいと社長は語ります。
「働くからには成長してほしい。その為には目標がなければ。そこに働く喜びがあり、ひいてはお客様の為にもなる」そんな熱い想いの中には、“社員が入ってよかったと思える会社に”という、柏木社長の社員愛が咲き誇っていました。

(2016年8月 取材)

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