自由なアメリカの風を、ハンバーガーと共に。

馬場 憲之さん(株式会社 ブルーチップ 代表取締役)
自由なアメリカの風を、ハンバーガーと共に。

SNSでも話題の、高さ20cmの「テキサスキングバーガー」。オーナーである馬場さんは、げんきの郷すくすくヶ丘に姉妹店を出店するなど、精力的に活動しています。その根底に流れるアメリカンスピリット、しなやかにビジネスを仕掛ける手法にググっとクローズアップ!

(プロフィール) 
馬場 憲之(ばば のりゆき)
長崎県出身。1966年生まれ。証券会社営業マンを経て起業。数々の飲食店や農園を手がける中で、2013年、常滑市に「テキサスバーガー66(現テキサスキングバーガー)」をオープン。本格アメリカンスタイルが人気を博し、2015年には大府市げんきの郷すくすくヶ丘に姉妹店「セントジョンズダイナー」を出店する。

“本物”の味とセンスが、SNSでも大人気。

常滑「コストコ」近くの道路沿い。デッキで待つ人々は、バーガーの登場に思わずスマホでパチリ。
「お客様には雰囲気やワクワク感で食べる前に8割“おいしい!”と思ってほしいですね」。馬場さん自身もオールバックにTシャツ、ジーンズとアメリカン。ポップな店内は、グラスひとつ取ってもセンスが光り、“何でも自分たちで作る”というアメリカのDIY精神が息づいています。また、本場アメリカ「テキサスバーガー66」の技術指導を受け、鮮度抜群の牛肉や手づくりマヨネーズなど、味も折り紙つき。
「皆さんインスタグラム等にあげてくれますが、宣伝効果は絶大。ちょうど時代に合いました」。とはいえ、それまでは紆余曲折ありました。

“本物”の味とセンスが、SNSでも大人気。

あふれんばかりのベーコンが大迫力の看板メニュー「テキサスキングバーガー」は、ギュッとつぶして豪快にかぶりつくのがテキサス流。ボリューム満点ながら、女性でも完食できるおいしさです。

行き着いたのは、自由なアメリカンスタイル。

わずか5歳の馬場さんが、15歳上のお兄さんの影響で出会ったのは、PPMなどの60年代フォーク・ロック音楽。さらに「シートン動物記」でアメリカの自然に触れ、憧れを募らせます。そして、大学の卒業旅行を機に度々西海岸へ。「特にL.A.などのビーチサイドの感じが好きで。ポジティブなアメリカ人気質を肌で感じました」。
その後、証券会社営業マンを経てフリーランス、起業と経験する中で、和食、カレー屋も手がけますが、顧客ニーズがわからず失敗続き。飲食業の難しさを痛感します。
そうして到達したのが、大好きなアメリカンスタイル。オレゴンのポートランドを思わせるイチゴ狩り農園を皮切りに、培ってきたセンスと経験値で独自の店作りに成功します。

行き着いたのは、自由なアメリカンスタイル。

店内だけでは席数が足りなくなり、馬場さんが手づくりした開放感あふれるウッドデッキ。赤を基調としたインテリアともマッチして、お店のPRにも一役買っています。

人の力、まちの力…大府に感じる可能性。

「0を1にするのが好き」と言う馬場さんは今、国家戦略特区認定を受け、農園レストラン開店に向けて奔走中。その他にも「アメリカでハンバーガーを売りたい。日本ならではの“うまみ”を本場でも」と夢は広がります。
さらに「大府にはご縁がありますが、人に力があり、付加価値を感じる土壌がある。だから独創的な個人店も受け入れられるのでは?」そんな考えと共に“いつか大府にワイナリーを”と語ります。
「大府はやっぱりぶどう!品種の課題もありますが、ウェルネスバレーのヒルトップにぶどう畑がある風景は、きっと美しく気持ちいいですよ」自由な発想で軽やかに笑う馬場さん。そこにはいつも、アメリカの心地よい風が吹いていました。

地域にも、仲間にも!広がり続ける“笑みの輪”。
溢れるバイタリティで、日本とネパールの架け橋に!