大府に、ハンドメイドの風を吹き込んで。

*otakamama*(オタカママ) さん(ハンドメイド作家・ショップ経営)
大府に、ハンドメイドの風を吹き込んで。

マフラーやアクセサリー、布小物など、店内に所狭しと並ぶ作品には、アイデアとぬくもりが伝わる丁寧な手仕事が。自らも作品を作りながら、ハンドメイドショップを経営する唯一無二の存在、*otakamama*さん(以下、オタカママさん)にお話を伺いました。

(プロフィール) 
*otakamama*(オタカママ)
東浦町出身、その後大府市桃山町へ移住。現在は大府市共和町在住。1975年生まれ。2009年、共和町の自宅一室でハンドメイドショップ「*otakamama*」をオープン。自身の作品販売の他、全国各地から出展者を募り、販売スペースを提供している。また年2回、大府市勤労文化会館で「あーてぃすとハンドメイドフェスタ」を開催。毎回、人気を博している。小学生の姉弟2人の母でもある。
※「*otakamama*」とは、本名「たかこさん」から取った作家名です。

きっかけは、愛娘へのスタイ作り。

「作家」と呼ばれる制作者には主婦が多く、出展者を集めたイベントや、専門サイトが賑わうなど、今でこそ主流となったハンドメイド。
「この盛り上がりはここ5年くらい。私が始めた頃はネットオークションで販売する程度でした」。親しみやすい笑顔のオタカママさんは、横浜に住んでいた10年前、第一子妊娠中に作ったスタイ(よだれかけ)がきっかけでその魅力にハマり、個性的なカバンやマフラーなどを次々制作。その後、自由が丘の雑貨屋に持ち込んだりと販路を広げます。
そして7年前、大府でマイホーム購入の際、道路沿いの一室をお店に。「ハンドメイド作家の作品を集めた雑貨屋さん」という新しい形を築きます。

きっかけは、愛娘へのスタイ作り。

販売された作品は、各作家さん毎に売上を管理。かなり細かい作業ですが…「全然苦になりません」とのこと。かつて経理の仕事を6年していた経験が活かされています。

「自分流」だからブレない、お店作り。

「自分の作品だけでは棚が埋まらないというのもありますが(笑)、お店作りもオリジナルです」。お手本がないだけに最初は試行錯誤もありましたが、オタカママさんの審美眼も冴え渡り、次第に良質な作品が集結。
“縫製が美しく、ポップで個性的かどうか”を基準に厳選された作品は口コミで評判が広がり、今では30人もの作家作品が並びます。
来店者は女性中心で子連れやリピーターも多く、ご近所さんが散歩がてらに訪れることも。「ベビーギフトに選ばれる方も多いですね。心のこもった手仕事は一点ものですから」さらにオタカママさん独自のラッピングも手伝って、愛情溢れるギフトが完成します。

「自分流」だからブレない、お店作り。

出展者としてイベントにも参加する傍ら、48店舗もの出展者を募って「あーてぃすとハンドメイドフェスタ」も主催。近々では2016年7月2日(土)大府市勤労文化会館 くちなしホールにて19回目が開催されます。

一点ものが生み出す、喜びとは?

現在では、毎週月・火・第一日曜日のオープンに加えて、ハンドメイド市も年2回開催。さらに、商工会議所主催の「ふれあいゼミナール」で講座を行うなど、活動の幅を広げています。
そんなオタカママさんに今後についてお聞きすると「今は自分でもっと作りたい」とのこと。パパパッと思いついたアイデアを、時間を作っては形にしています。
「愛着ある作品を、お客様が買って使ってくださる喜びは格別ですね」。既成品や中古品とも違うハンドメイドの世界。そこに流れるのは、物だけでなく人と人との心のやりとりなのかもしれません。
オタカママさんだけが味わえる「一点もの」の喜びややりがいが、そこにはありました。

シミュレーターに、モノづくりの技を込めて。
“奥が深い”、だから熱処理は“やりがい”がある。