絵本を通じて「ぽっかぽか」な子育てを。

小山内 裕美子さん(「絵本で子育て」センター絵本講師 絵本サークルぽっかぽか主催)
絵本を通じて「ぽっかぽか」な子育てを。

かつて子どもだった大人にとって、「絵本」はどこか懐かしい匂い。けれど、子育ての中で再び触れる機会も多くなるのでは?そんな大人に親子読書の楽しさをと活動する、絵本サークル「ぽっかぽか」。その主催者である小山内裕美子さんが語る想いとは…。

(プロフィール)
小山内 由美子(おさない ゆみこ) 
京都府出身。1980年生まれ。元小学校教諭。第二子出産後の2008年、絵本講師の資格を取得し、2009年、絵本サークル「ぽっかぽか」立ち上げ。現在、同世代のメンバー達と情報発信や親子向け講座を行っている。小学生から保育園児まで三兄弟の母でもある。

子を持つ私たちの「欲しい!」をカタチに。

サークル設立時は、ほぼ一人で講座や絵本カフェを行っていた小山内さん。にこやかに話す姿からは、そのバイタリティは想像できませんが…。
「 “絵本で子育て”を伝えたくて、できることを少しずつです」。そんな中で知った「大府市協働まちづくり推進基金」。助成金の活用が次のステップにつながりました。
とはいえ、絵本カフェで出会ったメンバーとの情報誌作りはバッタバタ。創刊号は四千部のホッチキス留めも自分たちで行いました。「子連れで集まるのは2時間が限界。でも、みんな絵本好きなので話が尽きません!」。その他の企画もメンバーの「あったらいいな」が発端。子育て世代のニーズにピタッと合致しています。

子を持つ私たちの「欲しい!」をカタチに。

苦労の末に完成した創刊号から進化を重ね、2016年春には5号を発行。保育園、幼稚園で配布され、図書館や児童センター等にも設置されています。奥は小山内さんの愛読絵本の数々です。

“言葉”と“子ども”をつなぐもの。

自宅の窓際でひなたぼっこしながら読みふけった「ちいさいモモちゃん」「どろんここぶた」…。昔から絵本好きだった小山内さんが、再び目覚めたきっかけは大学で出会った「くまのプーさん」。「何気なく読んだらめっちゃおもしろくて!卒論テーマも絵本です」。
その後、子育て中に絵本講師の資格を取得。親のぬくもりを感じ、声を聞きながら読んでもらう絵本がどれほど子どもの育ちを豊かにするかを伝えます。
そしてもう一つ、大切なのが「言葉」。「人は言葉で伝える生き物だから、ちゃんとその術を身につけてほしい。読んでもらうことで、言葉がその子に降り積もります」丁寧な言葉が絵と一緒に伝わるので、小さな子にもその意味がすんなり理解できるのです。

“言葉”と“子ども”をつなぐもの。

小山内さんを進行役に絵本座談会を行い、情報誌に掲載したり、おすすめ本を共有する「親子で絵本を読み合う会」や、図書館での託児サービス等、活動は多岐にわたります。

たかが絵本、されど絵本。

「でも、絵本を読んだからって偉人になるわけじゃない。“たかが絵本”なんです」と笑う小山内さん。大切なのは、親子で一緒に楽しむこと。その手段は運動でも遊びでもいいのです。
「だけど“されど絵本”です 」。図書館に行けば誰でも借りられるし、短いものだと1分で読める。とても取り組みへのハードルが低いのも絵本のいい所なのですね。
活動の中で、小山内さんは情報誌の良さや発信することの大切さを再認識。今後も読み合う会やメルマガ配信などを続けます。「子ども時代に一冊、心に残る絵本があるといい。だから大人にも頑張ってほしい。絵本講師は生涯の活動です」力強く語るその目には、新たなページが綴られていました。

(2016年3月 取材)

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